エンジニアの働きやすい職場チェックリスト 2018年版。転職サービスに選ばされていない?
2018 年になって「今年は転職する!」「エンジニアになる!」と決意を決めた方も多いかと思います。
新しい環境にチャレンジするという意気込みはすごく良いことなのですが、
もしかして、転職となるととりあえず転職サービスに登録してみて、スカウトが来たらなんとなく良さそうな会社を受けてって考えてますか?
ちょっと待ってください!!
心機一転環境を変えることにチャレンジすることは良いことだと思いますが、転職サービスから流れてくる求人情報や自分のことをほとんど知らない転職エージェントに勧められるままに面接受けて良いんですか?
「それ、転職サービスに選ばされています」
転職しようと考えた時にまずは自分が
「どういう環境で働きたいのか?」
「どういう条件で働きたいのか?」
「どういう仕事をしたいののか?」
を明確にすることです。
これを自分の中で明確に持っていて、メールで流れてくる求人情報をチェックするのとエージェントの面談をするのでは転職活動の進め方に必ず差が出て来ます。
転職活動を始めて、サービスやエージェントを登録する前にまずは下の働きやすい職場のチェックリストを参考に
「自分がどういう会社で働きたいか」という
のを明確にするのに使ってください。
エンジニアが働きやすい職場チェックリスト
チェックリストは 6 つのカテゴリに分類しています。
- 体制
- 待遇
- 同僚
- サービス
- 開発の進め方
- 開発環境
エンジニアなので使用するプログラミング言語や、自分たちが作っているサービスがよければそれで良いと考えがちですが、意外とそうでもありません。
私自信、最初に転職した際はこのような考えだったのですが その後転職をしてみて会社に不満を持つきっかけのほとんどは
「残業が多い」
「理不尽な仕事を振られる」
など技術とは関係ないところだったりします。
残業やエンジニアチームが抱えるタスクは他部署との関係性で成り立っているので会社全体としてエンジニア陣がどういうポジションで日々どういう仕事を進めているのかという部分も転職先を選ぶ上で不可欠な要素になってきます。
以下、チェックリストの詳細です。
体制
- 指揮命令系統が整っているか?
- プロダクトオーナー、ディレクターがいるなど役割分担が明確か
- 社長がエンジニア出身か?営業またはコンサル出身か?
1 と 2 の指揮命令系統と役割分担がしっかりしていることは働きやすさに大きな影響を与えます。
指揮命令系統としては、プロダクトオーナーやディレクターという開発を行わない仲介の役割が最低一人いて(開発してしまっていたらアウト)ビジネス側やカスタマーサポートからの開発依頼がそこを介してエンジニアにやってくるというのが理想です。
ビジネス側の人から頻繁に直接依頼が来たり、サポートの部署などから一エンジニアに依頼が飛ぶとエンジニアは割り込み作業ばかりが増えてどんどん辛くなり開発スピードも落ちていきます。
この二つができていない会社は転職先としてアウトと言って良いです。
3.社長の出身分野は会社の風土に大きな影響を与えます。(当たり前ですが)
社長がエンジニア出身や過去にプログラミングの経験があると、エンジニアのことを理解した施策やスケジューリング、リクエストを投げてくれます。 コンサル出身でも IT コンサルなど開発のプロジェクトマネージャの経験があるような方だったら良いのですが、
コンサル出身でも体育会系の気質を持っている方や営業出身の方は納期も仕様もむちゃくちゃな場合が多くそれを整理するのに時間が取られると言うことが多いです。。
会社の規模感や好みにもよりますが、エンジニア出身の社長がいる会社が働きやすい職場だと言えます。
待遇
- 残業が多いかどうか?
- 幹部のファーストチョイスが人・時間を投下することになっていないか?
- リモート勤務可能か?フレックス勤務可能か?
残業に関する会社の考え方は非常に重要です。
残業しても終わらないのであれば、タスクを終わらせられる量まで減らす。納期を遅らせると言う選択肢がある会社が理想的です。残業がデフォルトで残業を加味した分のタスクを振ってきたりするというのは、会社やエンジニアチームとしてやるべきことが絞れていないことのサインなのでこういう考え方の会社はアウトです。
エンジニアは特に業務外で新た技術のキャッチアップをしたり個人のサービスをしたりというのが、業務時間内の生産性などに多くの影響を与えるので残業でエンジニアを拘束するような会社は働きやすいとは言えないでしょう。
リモート勤務、フレックスはマストではないですが、仕事の疲れの三割くらいは通勤による疲れだと思っているのでリモート勤務が可能な職場はかなり働きやすいといえます。フレックスも通勤時間帯を避けられるので良いですよね。
同僚
- 非エンジニアのITリテラシーが十分か?
非エンジニアの IT リテラシーが十分かどうかというのは非常に大切です。
事業会社のエンジニアをしていたりすると本当にびっくりするほど IT リテラシーが低い人がいて、PC の初期設定とかプリンタの設定とかでエンジニアの時間を奪って来たりする人がいます。
また、リテラシーが低いとバグの問い合わせも話にならないことが多くヒアリングに多くの時間を取られたりします。。
職場によっては非エンジニア職でも、SQL が扱えたり、エンジニア職だった人がやっているなどの職場があるのでそう行った会社だと非常に働きやすく開発に集中できると思います。
サービス
- Webサービスで使われている技術のアップデートがされているか?
- サービスがどのフェースにあるのか、リリース前、リリース直後か安定期か
会社によっては開発優先で、Ruby のバージョンを上げたりといった工数が取れないというところがあります。
これは先の社長がエンジニア出身かやビジネスサイドの IT リテラシーが高いかなどと通ずるところもあるのですが、会社全体のエンジニアリングに対する理解度やエンジニアチームのパワーがないとできないことです。
また、サービスがどのフェーズにあるのかによって自分に任される仕事も変わって来ます。 リリース前の場合は新規開発が多いので当然書くコードの量も増えて来ますし、サービスの拡大フェーズだと機能の提案もできるかもしれません。
自分がどのフェーズに興味があるのかやどのフェーズを経験しておきたいのかということを考えてみると良いのではないでしょうか。
開発の進め方
- コードレビューはあるか?レビュアーは一部か全員か?納期前はどうか?
- テストコードは書くか?カバレッジは?忙しい場合どうするか?
開発の忙しさに怠けてこれらを怠っていると正しいエンジニアリングの姿勢が磨かれないまま時が過ぎています。
そう行った会社で数年過ごしてキャリアアップのために独立や転職などを考えはじた時に、テストコードも書いて、デプロイも自動化してということを当たり前にやって来た人とでは確かな差になってしまいます。
面接の段階では、面接官もだいたい良い返事とかこれから取り組んで行きますとかしかし言わないので、納期前の忙しい時期はどうですか?などでこれらの開発の作法的な部分に対する考え方が聞けると良いのではないでしょうか
開発環境
- 使えるPCのOS。MacかWindowsか
- ツールのインストール・ダウンロードが自由化
- 自分のPCが使えるか。会社支給か。
- PCのスペックやディスプレイなど
まとめ | 転職サービスに選ばせない自分で選ぶ転職
働きやすい職場のチェックリストを作ってみたら開発言語が全くトピックに上がりませんでした。
開発言語については、人それぞれなので自分が今後どういうスキルを伸ばして行きたいのかを明確にしてその仕事ができるか?という視点で考えて行ければ良いでしょう。
開発言語や伸ばしたいスキルというのはエージェントでも会社の面接でもほぼ聞かれることなのであえてここでは強調しませんでした。
エンジニアが幸せになるには自分の得意な言語で仕事をするということも大切ですがどういう環境で働くかということも場合によっては仕事内容より大きな影響力を持つ可能性もあるので、 この機会に自分の理想の働きかたみたいなものを考えて明確にして人に伝えられる形にして置けると良いと思います。
自分の求めるものが明確になればあとは、それを探すだけです。
ここで初めて転職サービスに登録して求人をみてみたり、エージェントとの面談に望んでみると望み通りの転職活動ができるはずです。
自分の求めるものが明確であればエージェントさんも自信を持って紹介できますし、大事な面接の場面でも印象に残る受け答えができるはずです。
膨大な求人に埋もれて迷子になることもないでしょう。最近では、ネットでたくさんの求人情報を集められるようになっているので、自分が欲しいものを定義してそれを探す力が一層大事になっています。
転職を考えられる方は、ぜひ「自分の理想の働き方・職場」を明確にした上で転職活動に臨みましょう。
それができたらあとは、エージェントに登録してそれを話すだけです。膨大なネットワークを持つエージェントがあなたにあった求人を見つけて来てくれます。
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