エンジニアの理想と現実。エンジニアへの勘違いをまとめてみた

 

 

いざ、エンジニアになってみると「あれ、おもっていたのとちがう・・・」となることはまあまああるんですけど、今回はそんなエンジニアに対する勘違いや、エンジニアの理想と現実をまとめてみました。

 

 

凄腕プログラマーは一晩でヒットアプリを作ってしまう

 

確かにエンジニアによっては、デザインもプログラムできて短期間で結構なクオリティのアプリを開発できるとは思いますが、これ結構厳しいです。

プログラムをやったことのない人には実際にアプリを作成するための手順が見えないので実感が分からないかもしれませんが、アプリというのは実際何層もの機能に分割されています。開発するシステムが複雑化している現在では、フロントエンジニア、サーバーサイドエンジニアというそれぞれのエンジニアの専門領域で分担してチームを作り開発を行なうのが主流です。

また、よくエンジニアの仕事と混同されがち(開発したシステムのデザインで優秀さを判断されるなど)なデザインですが、これは当たり前ですがデザイナーの仕事なのでエンジニアこ仕事とは全く別物です。

このように、ひとつのアプリを作ろうとするのにもたくさんの工程があるので、一人で全部をこなすというのはなかなかハードです汗。デザインとエンジニアリング両方できる貴重なエンジニアさんもいないことはないのですが、それでもさすがに一晩は厳しいですね。漫画とかドラマの世界の話です。

一晩と言わずしっかり二ヶ月、三ヶ月みっちり時間をとって計画的な開発を心がけることをオススメします

 

 

アプリは一度作って終わり

 

これは誤解している人が多いと思うのですが、どんなに完璧なアプリを作ってもそれを使ってもらうには宣伝を行う必要があります。

また、アプリのリリース後はバグがでたら直すのはもちろん、ユーザーの要望などにあわせて日々システムを作り変えてプロダクトを改善して世の中に浸透させていくのでリリース後が本番と言っても過言ではありません。

エンジニアの仕事は一度作って終わりではなく、長期的な運用も視野に入れつつ継続的にプロダクトの質を保つためのアクションを行っていけなくてはいけません。

リリース直後は貧弱な機能しかなかったシステムでも日々改善を行っていくことで、品質の高いシステムに成長させていくことも可能です。

エンジニアの仕事は作っておわりのような点の仕事ではなく、継続的な線の仕事です。

 

エンジニアの給料は高い

 

そんなことないです笑。

平均給与とかであれば、証券、不動産とかの金融業界の方が全然稼げるはずです。歩合制なところも多いですし。

「ただただお金を稼ぎたい!」という方はそういった業界にいかれるのをオススメします。

会社員の場合は給与は会社に依存して、やはり大手SIerや外資系IT会社が給与は高いです。ただそういった会社でプログラムを書いて仕事をするというのはほとんどなく、SEやITコンサルタントという「ITに詳しいビジネスマン」という働き方がメインです。

フリーランスの場合は、実力と良いクライアントに巡り会えば、年収1000万円以上もごろごろいます。最低でも600万円程度は保証されています。エンジニアの給与が高いという人たちはこういった人たちの年収を見て言っているのかもしれません。

中小のSIerやベンチャーなどだとある程度経験を積んでも年収500万円いかないなんてこともままあったりして、 エンジニアになったから即給与があがるというよりは、そういうお金の部分を見極めながら着実に行動しないと結構低い給与に落ち着いてしまいます。

 

エンジニアはクリエイティブな仕事

 

エンジニアの仕事はアイデアを形にするクリエティブな仕事だと思われていますが、 実際のところ結構地道なことが多いです。

既存のシステムを破壊しないように慎重に実装をしたり、既存のコードを読み解いたり地道な仕事が多くプログラムは一度書いてしまって終わりではなく、日々設計を見直してよりよいコードを探求していくというようなことを日夜やっています。

動作確認やデバックも大変プロダクトのコードを書いたら、ぽちぽち実際に動かしてみたり、それをテストするコードを書いたりなどクリエイティブな仕事とは程遠い仕事も多くあります。

エンジニアはぼーっとしていると、結構「こういうの作ってー」や「なんかうまく動かないんだけど見てくれない?」みたいなのに流されて、ただただ言われたものを作るだけのエンジニアになってしまいます。

ワーカーとしてのエンジニアではなく自分のアイデアを形にしたくてエンジニアになった方はその初心を忘れずに「こういうのがあったら便利じゃない?」というもをのがんがん作って言って欲しいです。

 

まとめ

 

以上、ここまでよく勘違いされる部分をまとめてみました。この記事では「夢見てるみたいだけどそんなことないよ、目を覚まして」というようなことを書きました。

今回現実を知ってほしくてこの記事をかきましたが、上に書いたエンジニアに対する勘違いみたいなことが全て嘘というわけではないです。

やはり世間のエンジニアには『一人でこんなしっかりしたサービスつくれるの???」と思う方もいますし、エンジニアの供給不足で、スキルのあるフリーランスのエンジニアは一般的な会社員に比べて多くの報酬を得ていますし、地味な作業も多いですがエンジニアリングは依然としてクリエイティブな仕事です。

ただ、エンジニアには地味な作業も多いのでちょっと気を抜くともっと自由に自分の作りたいものを作れるということを忘れて、ただ言われているものをつくるだけという感じになってしまいがちです。ここには理想と現実を書きましたが、現実を知りつつも目標は下げずにいきたいですね。